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更新日:2024年3月29日

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豊岡健康福祉事務所感染症発生動向調査週報

このページは感染症発生動向調査事業に基づき、豊岡健康福祉事務所管内(豊岡市・香美町・新温泉町)を中心とした地域の感染症の発生状況を毎週情報提供し、感染予防についての注意喚起を行っています。

2024年第12週(3月18日~3月24日)の管内の感染症発生動向情報をお送りします

今週のcontents

  1. 定点把握感染症について〈定点あたり上位の感染症〉
  2. インフルエンザについて
  3. 感染性胃腸炎について
  4. 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

1定点把握感染症について<定点あたり上位の感染症>

順位

感染症

定点あたり報告数

増減

12週

11週

1

インフルエンザ

9.38

13.88

↓減少

2

感染性胃腸炎

8.8

12.4

↓減少

3

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

2.8

3.6

↓減少

4 COVID-19 2.63 4.5

↓減少

5 手足口病 1.0 0 ↑増加

2インフルエンザについて

  • 今週、豊岡健康福祉事務所管内の定点あたりの患者数は9.38人(先週13.88人)と減少しました。
  • 県内の定点あたりの患者数も5.57人(先週6.85人)と減少しています。
  • インフルエンザの感染力は非常に強く、いったん流行が始まると短期間で多くの人へ感染が広がります。インフルエンザは発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出すると言われており、ウイルスを排出している期間は、外出を控える必要があります。咳やくしゃみ等の症状がある場合は、不織布製マスクを着用する等、周りの方へうつさないよう配慮しましょう。

【関連ページ】

国立感染症研究所HP

  • インフルエンザ流行レベルマップ

https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html

兵庫県HP

  • インフルエンザ情報

https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf16/hw12_000000034.html

3感染性胃腸炎について

  • 今週、豊岡健康福祉事務所管内の定点あたりの患者数は8.8人(先週12.4人)と減少しました。
  • 県内の定点あたりの患者数も6.01人(先週7.98人)と減少しました。
  • 感染性胃腸炎の原因となるウイルスには、「ノロウイルス」、「ロタウイルス」、「サポウイルス」、「アデノウイルス」などがあり、主な症状は腹痛・下痢、嘔吐、発熱です。「ロタウイルス」、「アデノウイルス」による胃腸炎は、乳幼児に多く見られます。
  • 「ノロウイルス」による食中毒や感染症は一年を通じて発生していますが、例年、冬季に発生のピークを迎えます。
  • ノロウイルスはヒトの腸管内で増え、患者のふん便やおう吐物には1グラムあたり100万から10億個もの大量のウイルスが含まれており、少量でも感染力が強いことが特徴で、手指や食品を介して経口で感染し人の腸管で増殖します。
  • 感染すると24~48時間で、下痢・吐き気・おう吐・腹痛・発熱などの症状が出現し、症状が1~2日続いた後、健康な人は回復しますが、ウイルスは症状の回復後でも1週間程度、長い場合は1カ月にわたり、ふん便中にウイルスが排泄される場合があるので注意が必要です。
  • 感染を防ぐためには、食事前や排せつ後、調理前、患者の汚物処理、おむつ交換を行った後は、石けんと流水でしっかり「手洗い」を行いましょう。

【関連ページ】

兵庫県HP

  • 感染性胃腸炎(ノロウイルス等)について

https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf16/hw12_000000035.html

4重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

  • 重症熱性血小板減少性症候群(SFTS)はSFTSウイルスにより引き起こされる新興ウイルス感染症です。
  • 多くの場合SFTSウイルスを保有するマダニに咬まれて感染しますが、先般SFTS患者の血液や体液との接触により人(患者)から人(医療従事者)への感染も報告されました。
  • SFTSウイルスに感染すると6日~2週間の潜伏期間を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)、頭痛、筋肉痛、意識障害、リンパ節腫脹や皮下出血、下血等の出血傾向が見られます。
  • 血小板減少と白血球減少が見られ、重症例では多臓器不全に陥り死亡することもあります。
  • 日本における致命率は27%と高く、治療は対症療法で有効な薬剤やワクチンはありません。
  • マダニは春から秋(3月~11月)にかけて活発に活動します。
  • 予防はマダニに咬まれないことが大切です。野外での作業時には長袖、長ズボンを着用して皮膚の露出を避け、忌避剤(ディートやイカリジンを含む)を使用しましょう。作業後は体にマダニが着いていないか確認して下さい。
  • マダニに咬まれたら無理に引き抜かず皮膚科などで処置してもらい、数週間は体調の変化に注意し、発熱などの症状がでたら受診しましょう。

【関連ページ】

国立感染症研究所HP

  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/3143-sfts.html

  • マダニ対策、今できること

https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/2287-ent/3964-madanitaisaku.html

グラフ・データで見る管内の感染症情報(2024年12週)

小児科定点(グラフ)インフルエンザ定点(グラフ)(PDF:418KB)

兵庫県保健所別データ(PDF:35KB)

兵庫県感染症発生動向調査週報(PDF:542KB)

お問い合わせ

部署名:但馬県民局 豊岡健康福祉事務所

電話:0796-26-3654

FAX:0796-24-4410

Eメール:toyookakf@pref.hyogo.lg.jp