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平成28年但馬地域の県政10大ニュース

2016年12月21日

担当部署名/但馬県民局総務企画室  直通電話/0796-26-3618

  1.  概要
     但馬県民局では、当面5年間の目標・基本方針を定めた但馬県民局地域戦略を昨年10月に策定し、「交流人口の拡大」、「定住対策の推進」、それらを支える「基盤づくりの推進」の3つの柱で施策を展開しています。
     その中で成果が表れつつあるものについて、下記選定基準を踏まえて10大ニュースとトピックスを選定しました。
     本年は、朝来バイオマス発電所の操業開始、朝倉さんしょの供給体制整備と輸出の実現、朝来医療センターの開院による医療体制強化など、但馬の地域創生にとっての基盤づくりが大きく進んだ年となりました。
  2. 選定基準
    (1) 但馬の特徴を反映し、他地域にはあまり見受けられないもの
    (2) 県民の将来へ、夢や希望を与えたもの
    (3) 県民の暮らしに身近で、共感を与えたもの
    (4) 今の時代を反映し、本年の記録とするにふさわしいもの
    (5) その他、より県政への理解と関心を深めたもの

  

平成28年但馬地域の県政10大ニュース

  順不同

番号項目 
 1 資源循環型林業の構築進む ~植栽、保育、伐採、利用の林業生産サイクル~
 森林所有者が収集した丸太を地域通貨で買い取る「森のステーション美方」が集荷開始、森林管理道「粟鹿山線」が着工以来26年を経て開通、県下唯一の全量「間伐材等由来の木質バイオマス」の「朝来バイオマス発電所」が操業を開始するなど、各地で資源循環型林業の取り組みが進み、山林に放置されていた利用価値のなかった林地残材等の有効活用による森林整備と地域の活性化に期待高まる。
 2 農産物のブランド化進む ~儲かる農業へ~
 世界ブランドを目指す「朝倉さんしょ」が、ヨーロッパでスパイスとして高評価を得て、ミラノやパリへ初輸出。また、「二十世紀梨」に比べ、大玉で甘く、早く収穫できる兵庫県が開発した新品種「但馬1号」の愛称が「なしおとめ」に決定、平成30年頃の本格出荷を目指し、新たなブランドとしてスタート。農林水産行政の指針「但馬地域アクションプラン」も5年ぶりに改訂、農産物のブランド化を後押し。
 3 但馬の観光客3年連続1,000万人突破 ~外国人観光客によるインバウンド効果に期待膨らむ~
 但馬を訪れる観光客は3年連続で1,000万人を突破。少雪によるスキー客の激減や竹田城跡の入込み客減少があったものの、城崎・湯村温泉の人気が高く、出石や余部橋梁への訪問も堅調で、特に城崎温泉は外国人観光客が急増しており、インバウンド効果に期待。
 4 朝来医療センターがオープン ~南但馬の医療体制を強化~
 医師の確保など医療体制の整備が喫緊の課題となる中、地域の医療資源を最大限活用するため、梁瀬医療センターと和田山医療センターを統合して地域の高齢化に対応するとともに、八鹿病院との連携のもとで入院医療・救急医療体制を強化。
 5 たじまウィメンズワークウェア完成!! ~女性技術者の活躍を後押し~
 建設関連業への女性進出を後押しするため、「女性の意見を反映した快適な作業服」を但馬にUターンした服飾デザイナーと官民の女性技術者たちが共同で開発。今後、たじまウィメンズワークウェアを普及させ、建設関連業のイメージアップを図る。
 6 コウノトリ但馬空港の年間利用者数 開港以来最高 ~東京直行便実現へ弾み~
 27年4月から28年3月までの年間利用者数は29,362人となり、開港以来最高となった。利用者は3年連続で増加しており、28年度も順調に利用者を増やしている。平成30年度の機材更新、東京直行便実現に向けた利用促進の取り組みの効果が現れた。
 7 「たじま暮らし」の推進 ~U・Iターン情報の発信強化~
  U・Iターン情報を「オール但馬」として総合的に発信し、U・Iターン等の定住促進を図るため、移住相談員の配置や移住体験バスツアーを実施し、移住ガイドブック「たじま暮らし」を発行した。東京や大阪で移住相談会を開くなど、都市部での情報発信を強化。
 8 県立大大学院、但馬初の博士後期課程を開設 ~地域資源マネジメント研究科~
 平成26年4月に但馬地域での初めての大学院として地球科学(ジオ)・生態学(エコ)・人文社会科学(ソシオ)の3つの学問領域を基盤とする修士課程(博士前期課程)を設置し、さらにその教育と研究を進化させるため、本年4月に博士後期課程を開設。今後、この研究科が但馬での博士の輩出を通じて、地域間連携を推進し、さらに高度な理論と実践を兼ね備えた新たな学問領域「地域資源マネジメント学」へと発展することで、地域の再生・活性化への貢献を期待。
 9 総合的な土砂災害対策の着実な進展 ~ハード、ソフトを両輪とした取り組みを各地で展開~
 管内14か所で砂防・急傾斜事業が完了するとともに、大規模な土砂崩れのあった香美町村岡区で全国2例目となる5000kJ対応の高エネルギー吸収型落石防護柵の設置工事に着手するなど、土砂災害対策を着実に実施。併せて、土砂災害により住民に著しい危害が生じる恐れのある「レッドゾーン」指定のための調査を平成28年度約770か所で進行中。
 10 管内県庁舎の耐震化進む
 災害時には対策本部機能を担う豊岡総合庁舎本館の耐震化及び浸水対策が完了し、危機管理体制が強化された。八鹿庁舎の耐震化も完了し、残る豊岡総合庁舎保健所棟と和田山庁舎の耐震化についても29年3月頃に完了予定。

 

トピックス 

◆ 郷公園初の試み「まるごと県立コウノトリの郷公園」神戸開催 ~人と自然の共生を親子で体感!~

 コウノトリの郷公園及びコウノトリの野生復帰事業への応援層の拡大を図るため、郷公園が開園以降初めて但馬外の神戸に出向き、郷公園を体験・体感できるイベントを開催。鳥 類研究の第一人者である山岸園長自らが郷公園の魅力を語ったほか、郷公園のライブ中継や飼育員インタビューなどで150名の参加者を楽しませた。参加者からは「神戸以外の地域でも開催してほしい」との声もあった。

 

◆ 地域みんなの魚道整備「清流の郷づくり大作戦」の新たな展開 ~岸田川から矢田川へ~

 「清流の郷づくり大作戦」が、昨年度の岸田川に続いて矢田川で実施。井堰の魚道改修に併せて魚道づくり工事体験や観察会などを行い、地域全体で川の環境を守る取り組みが拡大。今後は竹野川でも実施していく予定。

 

◆ 夜間のひと声運動やキャンペーン活動、高校生の夢実現プロジェクトをスタート ~青少年の健やかな成長と可能性を応援!~

 青少年の健全育成には、家庭や学校だけでなく子どもに関心を持ち様々な場面で見守りや応援をする地域の人々の力が必要である。但馬の青少年を地域で守り育て、温かく見守り、さらに地域に愛着を持ってもらえるようつながりを深めるため、新たに夜間のひと声運動やキャンペーン活動、高校生の夢ステージ提案事業に取り組んだ。