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更新日:2011年12月15日
広報専門員2年目の吉田は、フレッシュな視点で、季節にあった県内のおすすめスポットや特産品、活動などを、その地域の方々のキラリと光る思いを聞きながらお届けします。5回目となる今回取材してきたのは、赤穂義士ゆかりの地「赤穂市」!毎年12月に開催される赤穂義士祭には県内外から多くの人が訪れ、忠臣蔵の世界でまちがにぎわいます。
なお、県のメールマガジン「ひょうごさわやか通信」(毎週木曜日発行)の第3木曜日発行分にも、最新情報の一部を掲載します。
兵庫県の南西端部にあり、岡山県との境に位置する赤穂市。かつて忠臣蔵の舞台となった赤穂城を中心に、歴史を感じる町並みと豊かな自然環境に恵まれ、見る、食べる、感じるを全て満たしてくれる城下町です。そんな赤穂の瀬戸内海国立公園の岬に面する御崎に、「幻」と呼ばれる陶芸品を展示するミュージアムがあると聞き、早速私も訪ねました。その焼き物の名は、「雲火焼(うんかやき)」。雲火焼展示館・桃井ミュージアムでは、この幻の焼き物と称される雲火焼の祖・大嶋黄谷の作品と、それを現代によみがえらせた雲火焼作家、桃井香子さんと長棟州彦さんの作品が展示されています。作家であり、桃井ミュージアムの代表も務める桃井香子さんにお話を聞きました。
吉田: 「雲火焼」とは、どういったものなんですか?
桃井さん: 雲火焼きは、江戸時代後期から明治時代初期にかけて、ここ赤穂で大嶋黄谷さんが独学で生み出した陶芸品です。独特の色彩と風合いが織りなす模様は、窯の中の煙と炎だけによって描かれるもので、特に美しいと言われる“赤穂の夕日”を連想させるような魅力を放っています。そんな雲火焼は、実はその陶法を伝える人がおらず、資料や文献もほとんど残っていないことから、一度姿を消し、「幻」となっていました。
吉田: その“幻”を復元しようと思ったきっかけや、経緯は?
桃井さん: 私自身、陶芸を始めたのは趣味として楽しむためだったのですが、その後、上品で気品あふれる雲火焼の作品の数々に魅了され、知れば知るほど「“幻”となり消えていってしまうのはもったいない」という思いが大きくなりました。「せっかく自宅に窯があるんだから作ってみたら」という周りの勧めもある一方で、「復元を試みるなんて」と、自分の技術になかなか自信が持てず、はじめは私はちゅうちょしていたんです。そんな時、「雲火焼を作ってみたい」という造園家の長棟州彦さんとの出会いが私の背中を押してくれました。そこからは、想像しては実際に焼いてみるというまさに手探りによる試行錯誤の連続でしたね。
最初の2・3年は失敗ばかりで、本当にできるのか不安になりあきらめかけたこともあります。でもそんなときに、御崎の夕景が浮かび上がった作品が、偶然完成したのです。まるで神様からのご褒美のように感じ、そうして、ますます窯から生み出される雲火焼の世界の不思議さとロマンのとりこになり、1990年ごろからはその特徴的な色合いを出すことに成功しました。この頃から「赤穂雲火焼」として作品が世に出始め、1993年に兵庫県伝統的工芸品に選んでいただいた時には、うれしい驚きと感動でいっぱいでした。
吉田: 親しい友人宅を訪れた時のようなほっとする空間から絶景も楽しめる、すてきなミュージアムですね。
桃井さん: 一人でも多くの人に、赤穂の雲火焼の美しさを知ってもらえる場を作りたいと、今年(平成23年)の5月に「雲火焼展示館・桃井ミュージアム」をオープンしました。収集した大嶋黄谷さんの作品約20点と、私たち二人の作品を展示する部屋からは瀬戸内の絶景が一望でき、この景色もここのごちそうの一つです。また庭園には、作家兼造園家である長棟さんが製作したいくつもの水琴窟(すいきんくつ)があるので、自然の楽器が静的で深みのある音を響かせるのをぜひ耳をすまして聞いていただきたいですね。とっても神秘的で心が落ち着くんですよ。
・・・ミュージアムの中にはいろんな工夫が施された茶室やカフェもあり、四季折々に様々なイベントが催されるそう。また桃井さんの親族がヨーロッパから集めた器のコレクションの展示は、私たちの目を楽しませてくれ、施設内のいろんな場所で見えてくる桃井さんの優しい心遣いは、作品と共に訪れる人たちを癒やしてくれます。桃井ミュージアムのそんな魅力のファンになり、最近では「ここで結婚式を挙げたい」というお声もあるとか。
「赤穂で生まれた雲火焼の美しい模様を再現したい」という桃井さんと長棟さんの熱い思いは形となり、お二人の手によって、見事に“幻”にいのちが吹きこまれました。赤穂が誇る伝統を次の世代へつなぐ“器”が生まれ、そこにはこれからもずっと、うっとりするような夕景が映し出されることでしょう。
☆ 雲火焼展示館・桃井ミュージアム☆
~海の見えるミュージアムで、雲火焼のぬくもりに触れてみませんか~
【住所】 兵庫県赤穂市御崎634
【電話番号】 0791-56-9933
【開館時間】 10:00~16:00
【休館日】 毎週火曜日、12月20日~1月10日は年末年始休暇
※ ただし、1月2日(月)・3日(火)は開館予定
【H.P】 http://momoi-museum.com/
◇ ホワイトクリスマス茶会を開催します (要予約)
【日時】 平成23年12月17日(土)
午前の部:10:00~13:00 (茶席後の昼食)
午後の部:13:00~16:00 (茶席前の昼食)
【定員】 午前・午後、各25名様
【料金】 お一人様 5000円(洋風点心付き)
【予約連絡先】 桃井ミュージアム 0791-56-9933
忠臣蔵とともに赤穂の顔として有名なのが、「塩」。江戸時代から作られている赤穂の塩と、ラーメンという国民的な食を組み合わせることで“まちを元気にしたい”という思いから発足された「播州赤穂塩ラーメン組合」は、赤穂自慢の塩ラーメンを全国に発信ようと様々な場所・場面でのPRを行っています。播州赤穂塩ラーメン組合のラーメンとしての条件はただ一つ、“赤穂の塩を使う”ということ。鶏がら、とんこつ、魚介などをベースにしただしに、良質で人気の高い赤穂の塩を加え、加盟する市内5店舗それぞれがオリジナルの味つけや具材でこだわりの塩ラーメンを提供しており、食べ比べができる楽しさがあるのもうれしい仕掛け。最近では11月に開催された姫路食博にも出店し、お店の前には人気の証しと言える長い行列ができました。
底が見えるほど透きとおったスープをまず一口いただくと、あっさりした中にもまろやかな塩のうまみとコクを感じます。もちろんスープは最後の一滴まで飲み干す一品!麺との相性も抜群です。
播州赤穂塩ラーメン組合の濱崎秀男会長に、播州赤穂塩ラーメンの楽しみ方を聞くと・・・
「播州赤穂塩ラーメンを食べていただける5店舗の場所とそれぞれの特徴が一目で分かる“播州赤穂塩ラーメンマップ”を片手に、まち歩きをしながら塩ラーメンの食べ歩きをしていただきたいですね。マップにはお得なクーポン券もついていますので、おすすめです。」
加盟店の目印は、トレードマークでもある水色ののぼり。マップは各店舗や赤穂観光情報センターで手に入ります。赤穂が誇るご当地グルメを食べに、ぜひみなさんおでかけください!
☆ 播州赤穂塩ラーメン組合☆
【住所】 兵庫県赤穂市黒埼町148
【電話】 0791-42-1700
【H.P】 http://www.ako-info.jp/basr/
【加盟店】 *赤穂飯店 *麺坊 *麺坊屋台 *とっけ *いちまる *天馬らぁめん
※詳しくは、H.Pをごらんください。
みどころいっぱいの赤穂で観光地をめぐる際にぜひ利用してほしいのが、赤穂観光パスポート「通りゃんせ」です。こちらを1枚1000円で購入すると、「花岳寺・大石神社・歴史博物館・田淵記念館・民俗資料館・海洋科学館」の6つの施設に1回入場することができ(特別展のみ別途料金が必要)、全ての施設を回れば、JR播州赤穂駅2Fにある観光情報センターで、ささやかなプレゼントがもらえるといううれしい特典つき!お得なパスポートを活用して、赤穂の名所めぐりの旅におでかけください♪ (吉田)
◇通りゃんせ◇
【代金】 1枚1000円(1年間有効)
【販売場所】
* 赤穂観光情報センター(JR播州赤穂駅2F)
* 市立施設
* かんぽの宿赤穂・銀波荘・祥吉・対鴎館・鹿久居荘・パークホテル・巴屋
詳しくは、(社)赤穂観光協会までお問い合わせください!
【住所】 兵庫県赤穂市加里屋328
【電話】 0791-42-2602
【H.P】 http://www.ako-kankou.jp/
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