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更新日:2023年10月23日

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カンピロバクターによる食中毒について

カンピロバクターは主に家畜や家きん類の腸管内に存在しているので、食肉(特に鶏肉)への汚染の機会が多い細菌です。過去10年間の食中毒発生件数では、常に1位か2位で食中毒菌の首領(ドン)のような存在です。少ない菌量を摂取しただけでも食中毒を発症する可能性があり、年間を通じてカンピロバクターを原因とする食中毒が発生しています。

  • 近年、鶏肉の生食(鶏刺し、鶏肝刺し、鶏のたたき等)を原因とする食中毒が多数報告されています。

「新鮮な鶏肉だから生で食べても大丈夫!」は間違いです。食中毒予防のため、お肉はしっかり焼いて食べましょう。

 

過去10年間の病因物質別食中毒発生件数(PDF:105KB)

主な原因食品

  • 生・加熱不十分な鶏肉(鶏刺し、鶏肝刺し、鶏のたたき等)
  • 調理中の取扱い不備によるサラダ等への二次汚染   等

カンピロバクター食中毒の症状

菌が体内に入ってから食中毒症状が出るまでの潜伏期間は1~7日で、他の食中毒菌に比べ長い傾向があります。腹痛、下痢、発熱、吐き気、頭痛、倦怠感などで、通常1週間程度で回復します。

また、カンピロバクターに感染した数週間後に、手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症する場合があることが指摘されています。「ギラン・バレー症候群」は、自己の免疫システムが抹消神経系を攻撃する症状です。あらゆる年齢層の人が罹患する可能性があり、成人および男性でより多く見られます。

カンピロバクター食中毒の予防法

  • 中心部までしっかり「加熱」された料理を食べましょう。(生・加熱不十分の食肉のリスクを理解し、特に免疫力の弱いお年寄りや子供を含めて食べないよう心がけよう。)
  • 食肉は他の食品と調理器具・容器を「分ける」ようにしましょう。
  • 食肉に触れた調理器具などは、使用後に「消毒・殺菌」をしましょう。
  • 食肉を取り扱った後は十分な「手洗い」をしましょう。
  • 自ら選択してあやしい食品を「避ける」ことを意識しましょう。

リーフレット

「カンピロバクター食中毒ってなんだ?」(PDF:9,052KB)(別ウィンドウで開きます)

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