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井戸敏三兵庫県知事皆さん、「コウノトリ育むお米」をご存じでしょうか。但馬豊岡で、コウノトリの自然復帰プロジェクトが始まるとともに、地元の方々が環境にやさしい農業を進め、その中で生まれたのが「コウノトリ育むお米」なのです。環境にやさしい農業とは、基本的に農薬を極力使用しないで米づくりを行うものです。コウノトリの野生復帰では、田畑にドジョウやタニシなどエサが常時生息している必要があり、これら生物が生きられる環境条件としては、農薬などは使用できないからです。これに端を発して、環境創造型農業が推進されています。有機質資材等による土づくりと化学合成された肥料、農薬の使用低減を一体的に行う農業生産方式なのです。環境創造型農業は、このように化学合成肥料や農薬の使用を30%以上低減されたものとしていますが、さらにこれを50%以上低減し、残留農薬も国の基準の10分の1以下とする「ひょうご安心ブランド」と化学合成の肥料と農薬を全く使用しない有機農業が含まれています。もちろん、対象は米だけではありません。小麦や大豆、ブロッコリーなどの野菜など農産物です。この環境創造型農業の推進を図るためには、1この普及の拡大にあわせて、「ひょうご安心ブランド」等へのステップアップを促進していくこと、このためJAグループ等と連携した取り組みが大切です。2「ひょうご安心ブランド」では、モデル実施地区の実施など栽培技術の普及を図り、水稲、野菜、果樹などの産地としての拡大をめざします。3有機農業では、水田除草機による労力対策技術の確立、研修会の開催などによる担い手の確保、アンテナショップの活用による販売促進などを行います。環境創造型農業の平成22年度の状況は、1万5889ヘクタール、うち「ひょうご安心ブランド」が1685ヘクタール、有機農業は337ヘクタールとなり、全体としては大きく拡大しています。平成30年度の目標としては、それぞれ3万7千ヘクタール、1万ヘクタール、千ヘクタールです。全体としては取り組み面積は拡大しているものの「ひょうご安心ブランド」では農薬を低減する技術導入の遅れがみられることが課題となっています。あわせて、「ひょうご安心ブランド」は需要が多いのにかかわらず、生産が追いつかず、年間を通じた安定供給さエやセわッかー