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「生きろ」このメッセージは、名取市内にある酒造会社、佐々木酒造店5代目の佐々木洋さんから頂いたものです。崩れていく建物。聞こえてくる悲鳴。のみ込まれていく人々。自分の命を顧みず、「みんな、生きろ」と願い、周りの人を助けようとして、流されていく人々。津波から避難した蔵の屋上でその光景を見て、「自分だけが生きている」という感覚に陥る中、佐々木さんは「誰でもいい。生きていてくれ」と願ったといいます。そうした状況の中で心に強く感じた、「生きろ」という思いを、メッセージとして頂きました。「命を無駄にするな。力を合わせて生きてほしい。頑張らなくてもいい。つらくても生きて、つないでいければ」と佐々木さん。佐々木酒造店は、津波で蔵が全壊したため、現在は事業を休止しています。しかし、神戸市内の酒造会社から醸造設備の提供を受けるなど、各地からさまざまな支援を受け、年明けには事業を再開できる見込みです。「今季の日本酒造りは難しい。でも、甘酒など、造れるものから造りたい。皆さんの支援で立ち直ることができたということを、早く発信したい」。そして、「自分たちが醸した酒を、生き抜いた人々が楽しんでくれる。そんな日が来たら最高」と力強く語りました。泥がなくなったぐらいで何も変一日一日を生き抜いている。忘れてはいけない。う半年、と思うかもしれないが、安、苦悩、そうしたものを抱え、れない兵庫だからこそ、被災地を両方を経験した久保田さん。「も方不明者2149人。喪失感、不実。これからが正念場。1・17を忘神・淡路大震災と東日本大震災の宮城県内では死者9409人、行とって、3・11以降は今も続く現尼崎で生まれ育ち、くしくも阪活だけではない。9月11日現在、切りはないということ。被災者に悩を見せる。活はどこも元に戻っていない。生は、被災地に「半年」などという区いたい気持ちはあるのだが」と苦に見える場所もある。しかし、生今回の取材で感じたこと。それ分ではない部分がある。来てもら所もあれば、一見復旧したようただ、現地の受け入れ態勢にも十半年たって、まだ手付かずの場客さんの数は全然戻っていない。ないでほしい」と訴えた。は、「昨年、一昨年と比べると、お年しかたっていない。それを忘れ光船企業組合の久保田義和さんだけの被害を受けてから、まだ半方の沿岸部があれれていった。東北地と、周りの関心は薄れいになってくる久保田さん。まだ連絡がつかない知人もいるという。震災の時も、街がきでも、阪神・淡路大していくのは大変。わっていない。生活女川高校校長兵庫県スクールカウンセラー(南三陸町の公立学校派遣)兵庫県ボランティア(中学3年生)松島町の寿司屋小泉博さん中村経子さん小黒雄介さん鈴木教太郎さん13