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もある。企業時代の経験や知識、技能を活かして中小企業の技術指導やコンサル、さらには、東南アジアなど海外の技術支援などで活躍されている。高齢者が高齢者であってもその持てる能力に応じて生きがいを追求しながら働くことができる社会システムをつくりあげることこそ、これからの高齢社会が活力あり豊かな生活を実現できる基本になると確信している。■ひょうご孫育てプロジェクトさらに、高齢者は人生の先輩である。今は、核家族化に伴い、家庭の子育て力が低下し、少子化時代だからこそ、経験豊かな祖父母世代が子育ての知恵を父母世代に伝えることが重要となっている。私流にいえば、子育てのノウハウを十分に今の祖父母世代がその子どもたちに伝えてこなかったことが、今の子育て環境の難しさや家族の結びつきの弱体化に結びついているのではないかと思われる。このため、ぜひ、地域社会の場で祖父母世代が孫育てに参加してもらおうと、「ひょうご孫育てプロジェクト」を推進している。すでに、三世代交流会や親子料理教室などを行ってきた。また、ひょうご絵本の伝承師やひょうごあそびの伝承師を養成して、絵本の読み聞かせ、あそびの指導を展開してもらっている。これらの活動の場として、「まちの寺子屋」が設けられて活動されている。今、孫育てプロジェクトは、1知恵や経験を伝える2孫育てを学ぶ3孫育てを楽しむの三つの柱で取り組んでいる。まず、老人会、婦人会、いずみ会、愛育班など地域団体と協働して、ふれあい交流、食育、子育て応援などを行ってもらうとともに、絵本の伝承師、あそびの伝承師、まちの寺子屋師範などの人材養成を行っている。二つに、学習や相談の機会を充実させる。実践活動のマニュアルの作成や孫育てセミナー、こどもの館での電話相談を行うとともに、助産師、看護師、医師、歯科医師、薬剤師など専門家によるセミナーやまちの保健室、親子健康づくり事業を進める。三つは、孫育てを楽しむ。このために、地域に活動の場をつくる。伝統文化や食文化などの体験活動や礼儀作法を身につける「まちの寺子屋」、商店街やショッピングセンターの空店舗やスペースを活用して授乳やおむつ交換などができる「子育てほっとステーション」、子育て中の親子が気楽に集い、情報交換する「まちの子育てひろば」などを活用する。さらに、中高年や子育てを終えた祖父母世代が子育て支援に参加できるように、子育て支援情報の提供や子育て支援グループとの出会いの場とする「ひょうご子育て情報楽座」を設ける。このように子育てに祖父母世代に参加してもらうことにより、現実には三世代同居のかわりに、地域の場で三世代同居を実現して、高齢者パワーを発揮してもらうことができるのだ。■高齢者の時代ともあれ高齢社会はまさに、高齢者が主役、リード役であってほしい。仕事の分野でも、生きがいの追求の分野でも、地域活動の分野でも大いに活躍してほしい。高齢者パワー万歳。持てる力を生かし、介護や地域社会、孫育ての場などで活躍する高齢者の方々。11