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更新日:2012年5月7日
県民局長から地域の皆様へのメッセージを掲載しています
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氷ノ山と棚田 |
今年の但馬は、雪のシーズンが長かったせいか桜の開花も例年より少し遅れましたが、5月には多くの花が咲き乱れ、残雪の解けた山々にもしっかりと春の訪れが感じられるようになりました。
残雪が遅くまで残るのが兵庫県で最も高い山氷ノ山(ひょうのせん)。標高1,510メートルを数え、ブナの原生林や高地性の湿原など貴重な自然が残されています。国の天然記念物のイヌワシやツキノワグマも生息するなどまさに自然の宝庫です。
この氷ノ山と、これに隣接する標高1,310メートルの扇ノ山(おうぎのせん)の二つの山が位置する兵庫県と鳥取県が、連携してこの地域を盛り上げようと、先日、氷ノ山西麓にある「高原の宿 氷太くん」で開催された兵庫・鳥取知事会議で、ブログの開設や共同イベントの開催をしていくことになりました。
扇ノ山の山頂は鳥取県側にありますが、山裾は兵庫県側にも広がり、ススキの草原やブナの森の美しい上山高原などがあり、兵庫県としてもなじみの深い山です。
ちなみにこの上山高原一帯をエコミュージアム(エコロジー(生態学)とミュージアム(博物館)とをつなぎ合わせた造語)として位置付け、環境保全、自然再生による地域振興を図る取組を進めています。
この両県にまたがる雄大な自然を、兵庫、鳥取両県が力を合わせてその魅力を発信し、双方の交流を深め、それぞれの地域振興を図っていく取組を是非進めて行きたいと思います。
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和池の大カツラ |
様々な花が咲き誇るこの時期は、但馬の花の名所を訪ねることをお勧めします。現在、人気テレビアニメの「サザエさん」のオープニングに登場している(春バージョンとして6月まで放映。夏バージョンは9月まで)香美町村岡区の但馬高原植物園は、標高約700メートルに位置する高原である瀞川平(とろかわだいら)にあり、樹木、草花の自生植物約1,000種類と、それに類する約300種の植物を見ることができます。
ミズバショウ、ザゼンソウ、ユキワリソウなどの可憐な花も素晴らしいですが、何と言ってもこの園のシンボル的存在は樹齢千年以上、樹高約38メートル、幹周囲約16メートルの「和地の大カツラ」です。その存在感には圧倒されます。この園の中にいると人は自然の中で癒されるということが実感されます。また、このカツラの木の葉っぱがハート型をしており、付近にあるカツラを含め、3本のカツラを巡ると千年の幸せが訪れると言われています。是非、「サザエさん」のお勧めもあるこの園をお訪ねください。
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たんとうチューリップまつり「元気だるま」 |
さて、昨年も訪ねた豊岡市但東町の「たんとうチューリップまつり」。今年は大雪の影響もあって開催時期が少し遅れましたが、今月に入って見頃を迎えています。今年のテーマは「元気だるま」。毎年工夫を凝らしたチューリップ畑は本当に美しいですし、但馬を代表する春の訪れを告げる祭りとして定着させてきた地域のみなさんの取組の素晴らしさに感動です。今年も実行委員長の霜倉和典さんはお元気です。農業法人を立ち上げ地域農業の振興を図るとともに、地域の若者の雇用も実現し、その拡大にも努められています。
この但東地域には元気で活動的な年配の方が多いのにビックリさせられます。
株式会社西垣養鶏場の代表である西垣源正さんは、約1万羽の養鶏を行うとともに、そこで生産される卵を元に、大人気の卵かけご飯の専門店「但熊」やスイーツ専門店「但熊弐番館」をオープンされています。こうした取組が高く評価され、昨年度兵庫県で初めて農林水産祭天皇杯(畜産部門)を受賞されました。最近よく話題になる6次産業化を既にきっちりと実現されている但馬の誇るべき農業経営者です。
「但熊」近くにある「シルク温泉やまびこ」の社長である奥田清喜さんは、元但東町の町長、豊岡市の副市長を務めておられた方で地域の名産として「バラジャム」や「赤花そば」を誕生させた「一区一品運動」の取組や、グリーンツーリズム特区を活用した「農家民宿」、「どぶろく」誕生に向けた支援を積極的にされてこられた方です。シルク温泉も、町長時代にふるさと創世事業の1億円を温泉採掘に投じて、今の地域振興へと繋げられたアイデアマンでもあります。奥田さんは昨年度旭日双光章を受賞されています。
そのほかにも元気な方がたくさんおられ、ときどきご一緒に食事をさせていただくことがありますが、「まだまだひよっこ頑張らねば!」と感じさせられます。
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桜の残る竹田城趾 |
この時期、最後に訪れたのは、これまた「サザエさん」がテレビで紹介してくれている朝来市和田山町にある竹田城跡です。全国的に有名な山城で、1443年に但馬守護山名宗全によって築城されましたが、現在に残る素晴らしい石垣の城郭は1600年頃に赤松広秀の手により築かれたものとされています。
以前には映画「天と地と」のロケ地になりましたが、昨年は、今年8月に封切られる高倉健さんや田中祐子さん主演の「あなたへ」でもロケが行われました。ここからの立雲峡の眺めは素晴らしく、訪れた4月下旬にはまだ桜の花が残っており、ただ一カ所ここだけを見に来られても十分但馬の素晴らしさを感じて頂けるだろうと思いました。
この竹田城跡は今、大きな人気を呼んでおり、歴女ブームなどもあって来訪者が急速に伸びています。映画のロケに使われたり、「サザエさん」にも紹介してもらったりと、ますますその人気は高まるものと思われます。このような動きを受けて朝来市では「竹田城課」を新たに組織として設け、竹田城跡を生かしたまちづくりを強力に進めていくこととしました。県民局としてもできるだけの応援をして行きたいと思います。
今、但馬では地域を挙げて「~出会い・感動~夢但馬2014」に向けた取組が展開されていますが、朝来市におけるこのような新たな夢の実現に向けた取組のほかに、養父市でも4月29日に念願のアート村構想の拠点施設で芸術家が集う「おおやアート村BIG LABO」が完成し、これから構想実現に向けて大きく動き出すことになりました。さらに、豊岡市では元大リーガー野茂英雄さんの率いるNOMOベースボールクラブの豊岡進出が検討されるなど、次々とワクワクするような出来事があります。
ある新聞が先月「今、但馬が元気でおもしろい」と取り上げてくれました。もっともっとワクワク、ドキドキする情報をこの但馬から発信し、「もっとホットな但馬」を目指したいと思います。
但馬県民局長 石井孝一
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