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「淡路地域ビジョン」とは、これからの淡路地域の目指すべき姿や行動目標を示すものです。
「淡路地域ビジョン」は、「淡路公園島構想」や「淡路公園島憲章」の理念に沿い、平成13年2月、多くの住民の参画のもとに策定されました。
そして、策定から10年が経過し、少子高齢化、人口減少などの課題や時代潮流の変化を受けて、「淡路地域ビジョン」の点検・見直しを行い、平成23年12月に改訂版を策定しました。
「環境立島あわじ~人と自然の豊かな関係をきずく“公園島”へ~」という目標の達成に向けた取り組みを、淡路地域の住民の皆さまとともに進めていきますので、多くの方の「参画と協働」をお待ちしています。
大量生産・大量消費によって成長を遂げてきた20世紀ですが、近年になって環境汚染や、資源の枯渇、生物多様性の消失などの問題から、世界的に人類の持続可能性が危惧され始めました。
さらに、人口減少やコミュニティ機能の衰退による地域社会の弱体化も問題となっています。
淡路島の産業を支えてきた第1次産業や地場産業の衰退が著しく、若年人口の島外流出も続いています。明石海峡大橋の開通によって便利になった反面、ストロー効果による島内経済規模の縮小などの問題も起きています。
また、農漁業などの担い手不足による土地の荒廃やそれに伴う淡路らしい景観の喪失なども生じています。人口減少に伴い、コミュニティの維持困難、教育機関の規模縮小、公共交通の縮小、伝統芸能の後継者不足などの問題が生じています。
淡路島は、他地域にはない「国生み」の歴史を持っています。この混沌とした時代において未来を切り拓くヒントは、この淡路島の歴史と文化の中にあるはずです。
淡路島は古くから海上交通の要衝であるとともに、朝廷へ食糧を献上する“御食国”として重要な役割を果たしてきました。さらに、自然とうまく共生した地域特性に合った高い技術をもって、その資源を活かした産業を生み出してきました。
淡路島の人口は、農業社会の時代には人口扶養力の高い豊かな地域でしたが、工業化が進むにつれて、人口・経済等の面で淡路島の衰退が始まりました。しかし、大量生産社会が行き詰まりを見せる中で、淡路島の風土と文化が改めて脚光を浴びる可能性が出てきています。
理念1:命をつなぐ“持続可能な島”
命について、しっかり向き合うことのできるビジョンでありたいと願って、「命をつなぐ“持続可能な島”」を理念のひとつとしました。
「命をつなぐ」とは、世代を超えてつながっているという“縦のつながり”と生き物はすべてつながっているという“”横のつながり”の二つの解釈ができるでしょう。この“縦、横”両方のつながりがなければ、地球上の生命は存在し得ないという命の成り立ちの原点に立ち返って、淡路島のビジョンを考えるときがきています。
理念2:「経済」「社会」「環境」の調和がとれた新たな“幸せ社会”
戦後は、物的基盤を作ることに社会の重点が置かれましたが、経済的に先進国と肩を並べるようになった1970年代頃からは、心の豊かさを重視する人が増えています。
私たちの幸福感は、大きく「経済」、「社会」、「環境」の3つで構成されています。本ビジョンでは、この3つの要素のバランスを見直し、真の“幸せ社会”について考えていきます
経済~淡路島の地域経済の強化~
経済のグローバル化が進む中、地方のあり方が問われています。このような状況において、3つの視点からの淡路島の経済戦略を提案します。
1.優位な産業のビジネスモデルをつくること
2.働き方の価値観を転換し、自分にあった生き方を楽しみながら起業し、あるいは、身の丈にあった技術でものづくりを行うこと
3.地域内循環経済を活性化させること
社会~誰もが役割のある社会の形成~
近年の社会構造の中で、個人や家庭の地域からの「孤立」が浮き彫りになっています。このような背景を受けて、一人ひとりの存在価値を互いに見出しながら居場所をつくること、それぞれの地域が「自助・共助・公助」を進めていくことが求められています。本ビジョンでは、誰もが役割のある社会の形成を提案します。
環境~自然の恵みを活かした暮らし
私たちは、日本人が本来持っていた自然観を見直し、自然の恵みを活用した小さな生業をつくり出し、自然の持つ癒しの力などを活かした暮らしを提案します。
理念3:環境立島“公園島淡路”の理念の継承と発展
「環境立島“公園島淡路”」とは、まず自然環境を守り、自然環境と調和した産業や経済活動が成り立っている中で、様々な人が交流し、さらに新しく創造的な文化や産業が生み出されていくような地域像のことです。
人と自然が協働することで新たな関係を築く「環境立島“公園島淡路”」の理念は、環境問題が世界的重要課題となっている現代においてこそ、いっそう輝きを増しています。今回のビジョン改訂に際して、この理念の継承と発展を目指します。
目標:環境立島あわじ~人と自然の豊かな関係をきずく“公園島”へ~
さらに、この目標を実現していくための柱として、次の4つの実践目標を掲げました。
実践目標1:誰もが役割を持ち、地域の宝が生きる島づくり
地域における「参画と協働」を進め、淡路島の未来を担う人材を育てます。
それぞれが持つ「知恵」「技術」などを活かし、すべての人々に役割や居場所があり、「自助」「共助」「公助」のバランスがとれた島を目指します。
実践目標2:個性と活力にあふれ、新たな価値を生み出す島づくり
淡路島の地域資源を活かし、地域内外との連携をとりながら、新たな価値観と豊かな発想で付加価値の高い産業を生み出していきます。
若者の就労機会を増やし、起業にかかる主体的な行動を支援します。
また、地域経済を活性化し、自立を目指します。
実践目標3:自然とのつき合い方を再考し、その恵みに支えられた島づくり
災害の教訓を深く記憶にとどめ、今後の生き方、暮らし方に活かしていきます。
また、淡路島のもつ豊かな自然を社会的、経済的、スピリチュアルな視点から評価した上で、人と自然の新たな共生空間の形成をめざします。
実践目標4:経済、社会、環境が調和し、命をつなぐ島づくり
経済、社会、環境の調和がとれた真の幸せ(豊かさ)が実感できる淡路島らしい暮らしを実現するための「仕組み」をつくります。
ビジョンの実践過程とその成果を島内外に広く発信し、外部からの意見を取り入れ、次のステップに生かしていきます。
ビジョン実現のためには、以下のポイントが重要です。
1.ビジョンの普及と共感
2.あらゆる主体の参画
3.行動や事業に応じた適切な協働と役割分担
4.実現を支援する「仕組み」の構築
5.的確なフォローアップ(評価、見直し等)
また、「あわじ環境未来島構想」を、ビジョン実現のための強力なツールとして位置づけ、住民、自治組織、企業、教育機関など、様々な参画主体が協働して取り組んでいきます。
人の主観的な満足度を指す“幸せ”を図るためには、“幸せ”を構成する「経済」「社会」「環境」の3つの要素の豊かさを図る指標が必要です。ただし、各要素は、人間生活の大前提となる「地球資源と環境容量」の制約のもとに成り立たなければなりません。
当面は、要素ごとに適切な複数の指標を選び、それぞれの指標の経年変化を観察することで地域社会の状態を把握し、最終的には総合指標である「幸せ指標」の設定を目指します。
淡路地域ビジョンの取組を進めるため、公募で選ばれた第1期142名の地域づくりの実践活動家(淡路地域ビジョン委員)から構成される淡路地域ビジョン委員会が平成13年9月9日に発足しました。
淡路地域ビジョンの実現に向けた取組をコーディネートし、ネットワークの形成を図るとともに、自ら率先して行動していきます。
これまで、第1期から第5期あわせて延べ645名のビジョン委員が実践活動を展開してきました。
平成24年4月から、第6期淡路地域ビジョン委員66名が新たに就任し、ビジョン実現に向けた取組を進めていきます。
淡路地域ビジョン委員会の活動紹介と委員同士の情報交換促進を目的に、『淡路地域ビジョンNET』を開設しています。
活動紹介や、会議・イベント等の開催案内を掲載しています。
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